NMNサプリメントが男性の運動能力向上に効果か?最新研究成果を検証

カラタスケアNMNサプリで運動能力は向上するのか!?


この研究は、男性にニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)を1日250mg経口摂取させることで、平均的な男性の筋力とパフォーマンスが改善する可能性があることを示唆しています。

筋力低下(サルコペニア)の予防に有効な戦略となる可能性があり、カラタスケアNMNは、細胞内のエネルギー生産を促進し、細胞機能の改善や老化の遅延を促すことが知られています。
ただし、この研究は初期段階であり、より多くの研究が必要です。また、NMNの安全性に関する問題も考慮する必要があります。

研究の詳細では、健康的な男性42人を対象に無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験が行われ、NMN(250mg/1日一粒)とプラセボ群に分けられました。
3ヶ月の摂取後、NMNではNAD+および関連代謝物の血中濃度が上昇し、運動機能の改善がみられました。
また、聴力の改善傾向も示唆されました。

新たな予防医学の戦略を提供する可能性があります。
助教授が、抗老化物質の中でもNMNに注目している理由は、その安全性が高く、がん化のリスクがほとんどないからです。

一般的に、健康長寿のための薬や物質は細胞増殖を改善する作用がありますが、これによってがん細胞を増やす恐れがあります。
しかし、NMNは健康な人が摂取してもがん化のリスクはなく、効果は体内で減少したNADを補うことで発揮されます。

ただし、NMNについてもまだ、マウスで見られたような耐糖能異常や認知機能の改善などの
劇的な効果が確認されたわけではありません。
また、NMNの価格が高額であることや、ブームに乗って販売されているNMN製品の品質に問題がある可能性も指摘されており、
社会実装には課題が残されています。
カラタスケアNMNの価格については内容量に比べ効果が期待できるものと認定
品質については国内生産しており他のNMN商品を選ぶ際の指標になるのではとの事。

また、より長期的かつ高用量のNMN摂取の臨床試験を実施し、人間における抗老化効果をより詳しく調査することで、
よりいいものを新たに作れる可能性もあり期待されている。

雑誌名:NPJ Aging(オンライン版:5 月 1 日)
※本論文は 4 月 25 日掲載の予定でしたが 5 月 1 日に延期されました。
論文タイトル:Chronic nicotinamide mononucleotide supplementation elevates blood
nicotinamide adenine dinucleotide levels and alters muscle function in
healthy older men
著者:Masaki Igarashi†*, Yoshiko Nakagawa-Nagahama†, Masaomi Miura†, Kosuke
Kashiwabara, Keisuke Yaku, Mika Sawada, Rie Sekine, Yuichiro Fukamizu, Toshiya Sato,
Takanobu Sakurai, Jiro Sato, Kenji Ino, Naoto Kubota, Takashi Nakagawa, Takashi
Kadowaki & Toshimasa Yamauchi* (†共同第一著者、*共同責任著者)
DOI 番号:10.1038/s41514-022-00084-z

2.発表のポイント


この研究は、高齢男性を対象として、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)を1日あたり250mg経口摂取した場合、
筋力とパフォーマンスを改善する可能性があることを示唆しています。
これは、高齢者のサルコペニア(筋力低下)の予防に有効な戦略となる可能性があります。
NMNは、細胞内のエネルギー生産を促進することで、細胞機能の改善や老化の遅延を促すことが知られています。

しかしながら、この研究はまだ初期段階のものであり、NMNが健康な高齢男性の筋力とパフォーマンスを改善するかどうかを
確定するためには、より多くの研究が必要です。
また、NMNの安全性に関する問題も考慮する必要があります。
したがって、NMNを経口摂取することを検討する場合は、医師に相談することが重要です。

3.発表概要詳細


この研究では、健康な高齢男性を対象に、NMNの経口摂取が筋力低下や他の老化現象に与える影響を調べるための
無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験が行われました。

結果として、NMNの経口摂取によってNAD+および関連代謝物の血中濃度が上昇し、運動機能の改善がみられたということが報告されました。
また、聴力の改善傾向も示唆されました。

この研究は、超高齢化社会におけるサルコペニアの予防に向けて、新たな予防医学の戦略を提供する可能性があります。
さらに、この研究は、三菱商事ライフサイエンス株式会社の受託研究として実施されました。

4.発表内容


■研究背景
加齢に伴う疾患の発症には、老化や糖尿病、心血管疾患、がん、アルツハイマー病などが含まれ、
これらの疾患はNAD+の濃度低下と関連があります。
これまでの動物実験では、NAD+の前駆体であるNMNを摂取することで、加齢に伴うNAD+の低下を回復し、
老化に関連する疾患の予防が可能であることが示されています。
しかしながら、ヒトにおいては、NMNの摂取と加齢への影響については十分に知られていません。

そこで、本研究グループは、高齢者がNMNを摂取した場合の安全性と有効性を明らかにするために、
プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間試験を計画しました。

■研究内容 この研究は、65歳以上の健康な高齢男性42人を対象に、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の摂取が
健康に及ぼす効果を評価するためのランダム化比較試験です。

NMN群(250mg /日)とプラセボ群にランダムに割り付けられ、12週間の最長期間摂取しました。
評価項目には、一般血算、生化学検査項目、全血中のNAD +濃度、筋力の変化、体組成の変化、
CTによる脂肪肝と内臓脂肪量の変化、聴力変化などが含まれます。

結果として、血液検査の結果を含めて、NMN摂取群には明らかな有害事象は認められませんでした。

NMN群はプラセボ群と比較して、NAD+およびNMNの血中濃度が有意に上昇しました。
また、NMN摂取後に、歩行速度および握力の改善が認められましたが、骨格筋量には有意な差は認められませんでした。

■社会的意義・今後の予定 当研究では、健康な高齢男性が1日あたり250mgのNMNを12週間摂取しても安全であり、
血液中のNAD+及びNAD+関連代謝物が有意に増加することが確認されました。

その結果、NMNが筋力とパフォーマンスを改善することが分かりました。
従って、NMNを継続的に摂取することは、加齢による筋力低下の予防に有効であると考えられます。

今後、NMN内服による抗加齢効果が健康寿命の延長や社会全体の生産性の向上に貢献することが期待されます。

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